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狭い部屋を広くする裏技 | 引っ越しを考えている方必見!小さい部屋でも大丈夫!? 部屋を広く使うコツを徹底研究

“家具レイアウトシート”を使ってレイアウトをシミュレーション

インテリアコーディネーターとして活躍する多積さん。ヘアサロンなどのショップやホテル、オフィス、個人宅などのコーディネートを幅広く手がけています。

「個人のお客さまの場合は、リフォームの内装プランや新居の家具選びをお手伝いするのが主な仕事です。お買い物に同行して家具や照明、カーテンなどを一緒に選ぶこともあります」

「ご相談では、部屋をおしゃれにしたいというご要望はもちろん、狭い部屋を使いやすくしたいというリクエストも多いですね。同じ広さの部屋でも家具選びやレイアウトで暮らしやすさが大きく変わるので、間取り図や現地を見ながら一緒に考えていきます」

今回は、そのポイントを「家具レイアウトシート」を使って分かりやすく説明していただきました。

家具レイアウトシートとは?

家具レイアウトシートやプランニングシートなど、呼び名は多少異なりますが、ダイニングテーブルや椅子、ソファ、ベッドなど、主要な家具のイラストを縮小したもの。インテリアショップがお客さま向けに配布したり、ウェブサイトから無料でダウンロードすることもできます。

使い方はシンプル。家具のイラストを切り抜き、同じ縮尺の間取り図に配置していけば、家具のレイアウトをシミュレーションすることが可能です。
※今回は、一般的な1/50縮尺にして使用しました。

小さい部屋を広く使うインテリアコーディネートの5つのコツ

多積さんにプロならではの5つのコツをまとめていただきました。

1.先入観をなくす

「ダイニングテーブルもソファも両方とも必要」「テレビはソファの正面に置く」などと思い込んでいる人が多いのですが、これは『インテリアはこうするのが当たり前』という先入観なんです」

ただでさえ狭いリビングに、ダイニングテーブルとソファを置いてしまうと、狭いスペースがさらに狭くなり、人の通り道もなくなってしまいます。

「まずはこうした先入観をなくすことが、小さい部屋で快適に暮らすためのコツ。例えば、食べる場所とくつろぐ場所を兼用にしたり、ソファをやめて床座で生活したりすると、狭い部屋が広く感じられ、動線もスムーズになりますよ」

2.一石二鳥の家具を選ぶ

「狭い部屋には、1つの目的にしか使えない家具より、2つ以上の使い方ができる家具がおすすめ。例えば、食事もできる高さのソファや収納にもなるベッド、来客時だけ大きくなる伸縮テーブルなどは、狭い部屋で大活躍してくれますよ」

「フランスベッド GRANDYカタログ」より

こちらは「フランスベッド」の収納にもなるベッドの例。ベッド下が引き出しのタイプもありますが、はね上げ式だと収納量が大きく、シーズンオフの布団などかさばるものも収納できます。

3.白っぽい家具を選ぶ

「特にチェストやキャビネットなどの家具やカーテンは、なるべく壁色に近い白っぽいものを選び、空間に自然になじませましょう。ダークブラウンや黒などの家具は圧迫感が出るので、狭い部屋では避けたほうが無難です」

その違いはこの2つの画像を見れば一目瞭然。同じ家具でも、白っぽい家具のほうがすっきりと軽やかな印象になります。

4.背の低い家具を選ぶ

「チェストや本棚などの収納家具は低めにすると圧迫感がなく、目線の位置が下がって天井が高く感じ、部屋が広く見えます。座面の低いソファや座椅子にも同じ効果があり、くつろぎ感もアップしますよ」

「どうしても背の高い家具を置くときは、部屋の入り口から見て死角になる場所に配置すると、視線が遮られないので広く感じられます」

5.動線を確保する

「家具レイアウトシートを使って配置を考えるとき、家具をすき間なく置いてしまうのはNG。家具と家具の間には、かならず人の動くスペースが必要だからです」

例えば、ダイニングの椅子を引いて座るには、60cm以上の空間が必要と言われています。

「ソファとリビングテーブルの間も30 cm以上空けておかないと、狭くて身動きしにくいんですよ」

やはり狭い部屋ではなるべく家具を減らし、スペースをゆったり使うのが理想的。そのためにも先入観をなくしたり、一石二鳥の家具を選んだりするのが有効なんですね。

3つの間取りで理想のレイアウトを解説!

ここからは小さいアパート・マンションによくある3つの間取りで、多積さんに理想のレイアウトを紹介してもらいました。平面図のほかに、立体で家具の配置がわかる3Dパースも作成。さすがプロの手腕です。

間取りはどれも約40m2で、家具の配置が難しいタイプ。ついやってしまいがちなNGレイアウトもあわせてご紹介します。比較するとその違いがよくわかりますよ。

2人暮らし(1LDK)

寝室とLDが横並びで、引き戸で仕切られている間取りです。まずはNGレイアウトから見てみましょう。

「ダイニングテーブルとソファを両方置いてしまうと、テーブルもソファも小さめに。動線にも問題があり、ダイニングチェアの後ろを人が通りにくく、ソファの正面に置いたテレビも引き戸をふさいでいますよね。寝室では枕元に棚などのついている長いベッドを選ぶと、ダブルベッドをこの向きに置くしかありません」

こちらが多積さんおすすめのOKレイアウト。見るからに家具が減り、床の面積が大きくなっています。

3Dパースで見てみるとさらに納得!

ソファ前のテーブルとダイニングテーブルを兼ねた一石二鳥の家具を使うのがポイント。くつろぐ場と食事の場をまとめれば、それだけスペースにゆとりが生まれ、ゆったりしたソファも置けます。テレビはソファの正面にこだわらず、こんなふうに斜めに置いてもOKです」

「寝室のベッドは、ヘッドボードに棚がないタイプならこの向きに置けるので、シングルベッド2台でゆったり眠れますよ。はね上げ式の収納ベッドなら、クローゼットの収納不足も解消できるはずです」

1人暮らし(1DK)

単身者向けマンションによくある、DKと寝室が縦並びの間取り。こちらがNGのレイアウトです。

「4人用テーブルは1人で使うには大きすぎ、動線も邪魔してしまいます。また入り口から見通せる位置に収納家具やデスクがあると、視線が遮られて広さを感じにくくなるんですよ」

「OKレイアウトで採用したのは、伸縮式のダイニングテーブル。ふだんは1人でコンパクトに使えて、ゲストが来た時には広げられます。これならテーブルの脇をスムーズに通れますよね」

「寝室で変えたのは家具のレイアウトだけ。収納家具は死角に置き、デスクも反対側に移動します。こうすると入り口側からの見通しがよくなり、部屋全体が広く見えますよ」

夫婦+子ども1人(1LDK)

寝室とLDが壁で仕切られた間取りです。小学校低学年の子どもがいるファミリーを想定しました。

「こちらのNGレイアウトも、ダイニングテーブルとソファがあるためキッチンに出入りしにくくなっています。リビングに子どもの勉強机も置いているので、家具がひしめき合っている印象ですね」

3Dパースだと快適さが一目瞭然です。

「特に小さいお子様のいるお宅なら、ソファもダイニングテーブルもやめて座卓を使ってみてはいかがでしょうか。広いスペースで伸び伸び遊べて、お友達を連れてきてもOK。これなら勉強机を置いても狭苦しくありません」

収納家具は背の低いリビングボードがおすすめ。圧迫感がなく、空いた壁面スペースに絵や鏡を飾れます。鏡には部屋を広く見せる効果もあるので、ぜひインテリアにとり入れてみてください」

まとめ

間取り図や3Dパースを参考にしながら家具の選び方やレイアウトを工夫すれば、小さい部屋でも快適に暮らせることがわかりました。

「もちろん、引っ越し前にできるだけ不用品を減らすことが大前提。収納家具をコンパクトにするためにも、まずはそこから始めてみてくださいね」と多積さん。この言葉を忘れずに、理想のエリアで物件探しに挑戦してみてはいかかでしょうか。

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