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川嶋あい | 歌が強く結びつけた親子の絆――「泣き虫な少女」が歩んだシンデレラストーリー

亡き母とともに見た「歌手になる」という夢

Chapter.01

story_img1––川嶋さんが歌手になろうと思ったわけは? 実の母親は物心つく前に亡くしているんですけど、3歳のときに、父と母が私を引き取ってくれたんです。でも、ずっと人見知りして、泣いてばかりだったみたいで。私をどうにか笑顔にさせようと、母が知人に相談して、地元の音楽教室に通わせてくれたのが、音楽を始めたきっかけなんです。はじめてのレッスンで歌とピアノを習ったあと、私が満面の笑みで母に笑いかけていたみたいで、「あぁ、この子にずっと歌ってもらいたいな」と思ったようです。 母と私にとっては歌が生命線でもあったというか、歌がよりいっそう親子の絆や心をつなげてくれていたように感じるんです。私のことになると、自分を見失ってしまうくらいに、ものすごい情熱を注いでくれて、なんとかして私に「歌手」という夢を叶えてもらいたがっていたんです。
story_img2-1tate0歳、初めてのお正月
––お母さまが川嶋さんに「歌手になって欲しい」と強く願っていたんですね。 「夢」というと、ぼんやりとしていて、幻のようにとらえてしまいがちですけど、私の場合、小学2、3年生のころには明確に「歌手になる」ということを決めていました。母から「あいは東京に行くけんね」「歌手になるんやもんね」と繰り返し言われていて、「そっか、歌手になるために東京に行かんとなぁ」と疑いもしなかったんです。 音楽教室ではずっと演歌を歌っていて、地元のあらゆる大会に出ては、歌って、賞をもらって。とある大会の審査員として来られていた方から「僕の歌詞に歌をつけてみない?」と声をかけてもらって、中2で演歌歌手としてデビューしたんです。
story_img2-tate5歳、母親と一緒に撮影
––中学を卒業してから上京されたのは、ご自身の中では自然なことだったんですね。 歌手になるためには、どういうふうに生きて、選んで、行動して……ということを日々考えながら過ごしていたように思います。演歌だけでなく、J-POPの曲も書きためていましたからね。
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