天然木より使いやすい!? いまどきフローリング事情とメンテナンス方法

お部屋の印象を大きく左右する床面。現在ではフローリング仕上げが主流になっています。そんなフローリングの素材ですが、実は大きく進化を遂げているのです。今回はそんなフローリング材の現状と、いざというときの補修・メンテナンス方法をご紹介します。

TOP画像/パークタワー晴海 78As type

木のように見えて木材じゃない!? いまの主流「シートフローリング」は万能選手

住まいの憧れのひとつにも挙げられる「天然木・無垢材」によるフローリング。木のぬくもりが感じられるので人気を集めています。でも実は、木材を使っていない場合が多いことをご存知ですか。

実際に使われているものの多くは「シートフローリング」と呼ばれるもの。木目柄がプリントされたオレフィンシートという樹脂フィルムを、基材となる材木に貼り合わせた「複層材」という種類の床材です。近年の印刷技術の進化によって精緻な木目柄を実現しています。今回は「木目柄」のフローリングを紹介していますが、シートフローリングには「石目調」や「レザー調」のものもあります。

一見、無垢材フローリングに見えても木材ではないなんて驚きですよね。なぜ、無垢材を使わないのか、その理由をご紹介します。

理由① いつまでも美しく保てるほどに丈夫

シートフローリングは、オレフィンシートに木目柄を印刷し、その上から表面保護のためのクリア塗装を施しています。そのため、従来の木材フローリングに比べて汚れが落としやすく、ワックスがけが不要なものも多いようです。

パークシティ柏の葉キャンパス サウスフロント サウスレジデンス F1typeモデルルーム

理由② 凹みや傷に強い

シートフローリングの基材となる材木には「MDF」という衝撃に強い素材を使っており、凹みに強いとされています。家具のキャスターや車椅子などでも床面に跡がつきにくいので、幅広いライフスタイルに応えてくれる床材だと言えそうです。

理由③ デザインの自由度が高く建具などと色味を合わせやすい

印刷技術の進化によってデザインの自由度が高くなり、さまざまな柄のシートフローリング材があります。なかには木肌の凹凸感を再現したものもあるとか。

品質や仕上がりも均一に保ちやすく、建具の扉などと色味を合わせやすいという特徴もあります。従来の木材を使ったフローリングでは、素材が自然物であるがゆえに、どうしても節や色味の均一性を保つのが困難でした。シートフローリングを用いることで、そうした課題を解決することが可能となったわけです。

パークシティ武蔵小山 ザ タワー 76A type

理由④ 機能性を追加したものも

複層材であるシートフローリングには、さまざまな機能性を追加したものがあります。例えば「抗菌加工」を施したもの。乳児がいるご家庭では、床をハイハイして動き回る子どもの衛生面が気になると思います。抗菌加工の床であれば、ちょっと安心できますね。

DIYで直しちゃおう! フローリングの傷・凹みの直し方

これまで見てきたように、多機能で丈夫なシートフローリング。でも、使い方によっては、傷や凹みができてしまうこともあります。でも、大丈夫。実は素人でもDIYで比較的簡単に直せてしまいます。実際の方法をご紹介しましょう。

傷の種類を見極めよう

まず、フローリングについた傷をよく見てみましょう。傷の種類によっては補修が難しかったり、使う材料が異なったりする場合があります。

左:えぐれ傷/中央:凹みキズ/右:引っかき傷

「えぐれ傷」は、何かがグサっと刺さったように深くえぐれた傷。今回紹介する方法で補修が可能です。
「凹み傷」は、モノを落としたりしてできた傷。今回紹介する方法で補修が可能ですが、床材の色が残っている程度の凹みの場合は、ハードタイプでクリア(透明)な補修材を用意してください。
なお、カッターを引いたような細い線の「引っかき傷」はプロでも補修が難しい傷です。DIYによる補修は困難なので、専門業者に補修を依頼してください。

補修に必要な道具

DIYでフローリングの傷を補修するには、以下のような道具が必要となります。ホームセンターや通販などで購入できるので、比較的入手しやすいでしょう。補修に必要な道具がセットになった「補修キット」も販売されています。

・電池コテ
・補修材(ハードタイプ)
・スクレーパー
・歯ブラシ
・メラミンスポンジ

なお、フロアコーティングを施している床は補修材を弾いてしまうため、今回紹介する方法では補修できません。その場合は、専門業者に相談しましょう。

補修の手順

ここでは、傷や凹みがおおむね1cm程度の補修を想定しています。それ以上に大きな補修が必要な場合はDIYではなく、専門業者へ相談してください。

まず、傷の縁の盛り上がった部分を処理します。歯ブラシの柄の部分で傷のバリやササクレを周りから中心に向かって押し込みます。

左:【手順1】補修に使う道具を揃える / 右:【手順2】歯ブラシの柄で傷の周囲から中心に向かって押し込む

床の色に合わせて補修材を選びます。スティック状になっている補修材を電池コテで溶かし、すくい取ります。それを床の傷に流し込みます。このとき、傷口よりも少し盛り上がっている程度に埋めるのがポイントです。

左:【手順3】電池コテで補修材を溶かしてすくい取る。やけどしないように注意 / 右:【手順4】傷に補修材を流し込む

流し込んだ補修材が固まったら、スクレーパーを用いて盛り上がっている部分を平らにならします。このとき傷の途中で止めず、広い範囲で往復させることが重要。傷の途中で止めてしまうと凹凸ができてしまいます。

【手順5】スクレーパーで余分な補修材を削り取る。傷だけに集中させず、広い範囲で往復するのがコツ

最後にメラミンスポンジでこすり、周りのツヤ感と揃えます。遠目から見ればほとんど気づかない程度に補修することができます。

【手順6】メラミンスポンジで周囲になじむようにツヤ感を整える

住まい選びのヒントを見つけよう

いかがでしたか? 目にする範囲が大きいフローリングは、いつまでもきれいに保ちたいですよね。今回ご紹介したように、シートフローリングにはメリットがたくさんあります。住宅の建材もさまざまな進化を遂げているのですね。

そうしたところに目を向けてみるのも、住まい選びのヒントになるかもしれません。