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住まいと音の素敵な関係〈前編〉

インテリアに溶け込み、部屋中を音楽で満たす
ソニーのグラスサウンドスピーカー

美しい音とスタイリッシュなデザインで住空間を豊かに彩っているソニーのグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」。
ガラス管の中央に、やさしくともる灯り。一見インテリアグッズのような「LSPX-S1」は、実はスピーカーで、これ1つで360度に音が広がり、空間全体を音で満たすため、部屋のどこに置いても、部屋のどこにいても、すぐそばで鳴っているような臨場感が味わえるのです。この極めてスタイリッシュでユニークなスピーカーはどのように生み出されたのでしょうか。開発チームでそれぞれ音響設計、プロダクトデザイン、商品企画に所属する3名にお話を伺いました。

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透明な1本のスピーカーで、空間を360度音で満たす

まずは、このユニークなスピーカーの開発は、どのようなコンセプトからスタートしたのかを伺いました。
「今までにない、インテリアに溶け込むようなスピーカーを開発したい、つまり、スピーカー=黒っぽい箱のイメージから脱却したい、という考えからスタートしました。そこで、透明なガラスで、ペアではなく1本、部屋のどこに置いても360度に音が広がり、澄んだ高音と心地よい響きで空間全体を包み込むスピーカー、というコンセプトが生まれました」と、音響設計を担当された鈴木伸和さん。

このコンセプトの最初のモデルとしては、「LSPX-S1」の前に、“サウンティーナ”(Sountina)という製品があります。これは高さ約180cm、税抜き価格100万円というハイエンドモデル。音が噴水のように吹き出すというイメージから、サウンド(音)+ファウンテン(噴水)=“サウンティーナ”と名付けられ、音楽を楽しむファンの間で話題を呼びました。「LSPX-S1」は、このコンセプトを引き継ぎ、より一般向けに開発されたモデルなのです。

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透明な有機ガラスを使用した「LSPX-S1」のもう一つの特長は、“灯り”が組み込まれていることです。このスタイルも“サウンティーナ”から引き継がれていますが、スピーカーと灯りを一体化させるというアイデアは、どこから生まれたのでしょうか。
「“サウンティーナ”の開発時に試みたことは、有機ガラス管を使うことによってスピーカーそのものの存在を極力消すということと、もう一つ、”音”を可視化するということがありました。見えるものを見えなくして、見えないものを見えるようにするというアイデアですね。見えない音を見せるための重要な要素として、光がともっています」と説明してくれた、同社プロダクトデザイナーの森澤有人さん。
「もちろん、音が鳴る部分に照明を仕込むことは、音響的にもチャレンジで、技術的なバランスを取るのが難しいところです。音響設計と見た目のデザインは、たいてい逆の立場にある場合が多いです」と森澤さんが笑うと、鈴木さんも苦笑い。音のよさと見た目のよさを同時に追求するためには、時には異なる立場の担当者同士で、さまざまな攻防があるようです。

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自宅で味わう非日常。たき火や囲炉裏のような存在のスピーカー

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ハイエンドモデルの“サウンティーナ”で得られる体験を、家庭でも広く楽しめるようにと開発された「LSPX-S1」。音のよさはもちろんのこと、灯りでもあることで、暮らしのさまざまなシーンにおける“ちょっとした非日常”として溶け込んでいきます。
「このスピーカーは自然に人が集い、音と光を囲むという、たき火やキャンプファイヤー、囲炉裏のような存在になれればいいなと考えられています。そのために、テーブルに載せられるワインボトルくらいの大きさにしたい、と。小型化しても、“サウンティーナ”のよさを存分に楽しんでいただける仕上がりになっています」と、同社商品企画の保田遥子さん。

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「音に関していえば、通常のスピーカーは、コーン紙を振動させ、一定方向に空気を震わせて人間の耳に音を届けるため、時には音圧を強く感じることがあります。『LSPX-S1』は、有機ガラスが周囲360度の空気を震わせるため、ミストのように音が満ちている部屋にいる感覚で聞くことができます。聞いていて疲れないので、このスピーカーに変えてから、家で音楽を聴く時間が増えたという声もよく寄せられます」と鈴木さん。

“いかにもスピーカー”に見えない理由は、ほかにもあります。それは、スイッチやボタンなどが目立たないこと。一番よく使う電源スイッチは底部の側面に、より使用頻度の低い音量と照明の明るさを調節するボタンは、底面に付いています。
「スイッチやボタンなどは、スピーカーとしての存在感を主張する要素です。より身近に感じてもらいたいので、それらは意識してかなり目立たなくしてありますね。また、底部を合成レザーにして、柔らかい質感を出しています。ワイヤレスで持ち運びが可能なので、気軽に運んでポンと置くときのクッション効果が、見た目でもわかります。また、アルミはウッドのフローリングや家具など、ナチュラルテイストのインテリアにも馴染むように、ほんの少し黄みがかった、温かさを感じる色を選んでいます」と森澤さん。
インテリアと一体化させるという意識は操作音にも現れていて、通常の“ピッ”という電子音ではなく、ギターのようなアコースティックな音が鳴ります。この音だけでも何種類も作って、開発スタッフみんなで聞き比べて決めたそう。
「みんなで食卓を囲む時も、テラスでのんびり過ごす時もぴったりですが、タイマー設定をしてベッドサイドに置き、心地よい音楽に包まれながら眠りに落ちる、という使い方もおすすめです」と保田さん。

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音や光は、空間をがらりと変える大切な要素。こだわりのコーヒーを入れたり、ゆったりと読書をしたり、大切な人と語り合ったり…。そのちょっとした何気ないお気に入りの時間が、とびきり豊かなものに。今まで感じたことのないような、音に包まれるという新しい感覚の暮らしをあなたも始めてみませんか。

次回は、グラスサウンドスピーカーの第2弾として発売された新製品についてお話を伺います。

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電源とジャックのみが底部側面に。音量と照明の光量調節は、底面もしくはアプリで行う。音源はBluetoothとオーディオインの両方に対応する。

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2008年に発売された”サウンティーナ”。

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音響設計
鈴木伸和さん ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社 V&S事業本部 商品設計部門 アコースティックマネージャー

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プロダクトデザイン
森澤有人さん ソニー・インタラクティブエンタテインメント コーポレートデザインセンター プロダクトデザイングループ シニアアートディレクター

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商品企画
保田遥子さん ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社 V&S事業本部 企画ブランディング部門 プロダクトプランナー

グラスサウンドスピーカー LSPX-S1公式ページ
https://www.sony.jp/active-speaker/products/LSPX-S1/

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