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【高円寺】あらゆる個性をゆるく、優しく受け入れる、高円寺

私は人生で一度だけ高円寺を訪れたことがある。

駅周辺に個性豊かな飲食店・古着屋・雑貨屋・古本屋などが集まる、雑多な雰囲気が印象的だった。

“好きなことをして好きに暮らしたい若者達の街”

そんな開放的な空気があった。

「こんな自由な街が日本にあるのか」と驚いたのを覚えている。

2018年11月、私は数年ぶりに人生2回目の高円寺を訪れた。

以前のイメージが本当であれば、ミュージシャンやアーティストを志すような、個性的な人々ばかりが住む街なはずだった。しかし、少し踏み込んで街を歩いてみると、意外なほどに子連れのお母さんや高齢者が多いことに気づく。

『少しアクが強い』、そんなイメージの裏側には、私達が知らない高円寺の魅力がある気がした。そこで今回は、思わず住みたくなるような高円寺の姿に迫ってきました。

 

高円寺の基本情報】

駅名:JR東日本 中央本線 高円寺
乗換えできる路線:東京メトロ 丸の内線
ランドマーク:高円寺純情商店街

 

■利便性と安全性を兼ね備えた街。「憩いの場」も豊富な高円寺

JR高円寺は、東京・新宿などの主要駅に属する中央線にあります。乗換なしで新宿まで約10分、東京まで約20分で到着します。街の南側には東京メトロ丸の内線の新高円寺・東高円寺があり、西新宿や銀座にもスムーズに移動できるのが魅力。シーンに合わせて利用する駅を選べます。

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アクセスの良さはもちろん、買い物のしやすさも高円寺の魅力のひとつ。JR高円寺を中心に、南北に合計14もの商店街があり、買い物に困ることはありません。


▲高円寺の商店街のうちのひとつ。高円寺パル商店街

どのエリアに住んでも必ず商店街近辺を通ることになるため、帰宅がてら便利にお買い物ができます。また、商店街には街路灯や防犯カメラが多数設置されています。商店街の多さは防犯にもなるため、女性や子どもも安心して暮らせます。

 


▲蚕糸の森公園の滝

公園や神社などのスポットが多いのもポイント。東高円寺駅からすぐの場所には、遊具が豊富で広々とした蚕糸の森公園があり、住民の憩いの場となっています。


▲氷川神社

 

その他、高円寺北公園・高円寺中央公園・馬橋北第二公園など、南北に公園が点在しているので、どこに住んでも公園へのアクセスは抜群。

また、JR高円寺から徒歩約5分の位置には、天気の神様が祀られる高円寺氷川神社があるなど、歴史を感じるスポットが身近なのも魅力的です。

■世代を問わず楽しめる!バリエーション豊かな高円寺の3大商店街

高円寺を語るうえで欠かせないのが「商店街」。

街には全部で14もの商店街があり、個性豊かなお店が集まっています。今回は、商店街の街・高円寺を代表する3つの商店街をご紹介します。

 

【高円寺純情商店街】老舗の食料店が豊富に揃う「高円寺の台所」!

JR高円寺の北口を降りるとすぐに見える派手なオレンジ色のアーケード。これが「高円寺純情商店街」の目印。1989年に直木賞を受賞した、ねじめ正一の小説「高円寺純情商店街」の舞台であり、街の象徴でもある商店街です。

居酒屋や飲食店が多く、「高円寺の台所」といった雰囲気。老舗の精肉店・青果店・鮮魚店が今でも残っており、夕方の帰宅時間には買い物客達で賑わっています。『シャッター商店街』という言葉が話題になる昨今、店員さんとお客さんが親しげに会話を交わす、古き良き買い物の姿がここには残っています。

 

・【パル商店街】若者に人気のオシャレなカフェや雑貨屋が揃う!

南口を出てすぐの場所にある「高円寺パル商店街」。2003年にアーケードが設置されてからは、駅から商店街まで傘をささずに移動できます。老舗感の強い純情商店街に比べると、少し新しめな印象。

全国展開の飲食チェーン店・ビリヤード、ダーツ、カラオケなどの施設・多種多様な雑貨屋・多国籍の飲食店など、娯楽要素が強いのがパル商店街の特長。

 

「ヴィレッジ・ヴァンガード」の他、レコード屋などが入っており、高円寺らしい「サブカル」な雰囲気が漂います。

 


▲高円寺の名物となった「盆踊り」はパル商店街が発祥

 

周辺には、オシャレなカフェや洗練されたコーヒーショップもあり、通行人は20代前半の若者が多い印象。高円寺の中でも、オシャレや娯楽が楽しめる商店街だといえるでしょう。

 

・【高円寺ルック商店街】個性豊かな古着屋と老舗が共存するエリア

パル商店街のアーケードを越え、道をはさんですぐの場所にある高円寺ルック商店街。ここは娯楽要素が強く、人通りの多いパル商店街に比べると、少し落ち着いた印象。

ルック商店街に入って気づくのが、古着屋の多さです。『古着屋の街』とも呼ばれる高円寺を象徴するような商店街です。

 

お店によってコンセプトはさまざまで、フェミニンなガーリー系・無骨なヴィンテージ系・洗練されたモード系など、少し歩いただけで古着屋のバリエーションに驚きます。

古着屋に目を奪われながら中に進むと、ポツポツとレトロな飲食店があることに気がつきます。高円寺でも有名な純喫茶「七つ森」など、味わい深い老舗に出会えるのもルック商店街の魅力のひとつです。

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■商店街の周辺スポット。心落ち着くレトロ銭湯とオーガニックなオシャレカフェ

個性豊かなお店が密集する街、高円寺。数ある高円寺の名店の中から、レトロさとオーガニックさを感じる2つのお店をご紹介します。

 

・全国の銭湯ファンに愛される名湯「小杉湯」

JR高円寺から徒歩約5分。庚申通り商店街から路地に入ると見えてくる「小杉湯」。創業は1933年で、85年もの歴史を誇る、全国の銭湯ファンに愛されるお店です。

ここはさまざまなメディアに取り上げられる銭湯で、自然回帰水や日本で唯一のミルク湯を使ったお風呂が特長。

 

塩素の匂いがなく肌触りの良い水風呂が好評で、一部ではお風呂と水風呂に交互に入る「交互浴の聖地」と呼ばれています。

 


▲有名人にもファンが多く、店内にはたくさんのサインが飾られている

 


▲取材時は銭湯でクラフトビールが楽しめる「OKTOBER SENTO FEST(オクトーバー銭湯フェスタ)」が開催されていた

 

銭湯をモチーフにしたさまざまなイベントが開催されているのも小杉湯の魅力。

過去には、着衣のまま入浴できる「混浴アートイベント」、入浴しながらお酒を楽しめる「風呂BAR」、さまざまなミュージシャンを招いて開催される「小杉湯フェス」など、ここでしか味わえないイベントが多数。

小杉湯は、どっぷりとこの街の空気を感じとれる「高円寺」ならではのお店です。

 

・オーガニックな雰囲気と絶品スイーツが魅力!Shepherd’s purse(シェパーズパース)

JR高円寺から徒歩約5分。

パル商店街からエトアール通りに入ってすぐの場所にある「Shepherd’s purse(シェパーズパース)」。

自家製のチーズケーキやパンケーキの他、プレートランチが人気で、さまざまなカフェが集う高円寺でも、最近注目を集めています。

店内は、アンティーク家具や観葉植物が置かれ、自然光が差し込む落ち着いた空間。

お客さんの顔ぶれは、ブランチを楽しむマダム、スイーツを楽しむ若い女性、ビールを片手に打ち合わせをするクリエイターらしき男性など、年齢も性別もバラバラ。このお店が、老若男女に愛されていることがわかります。

 


▲しっとりとした食感とほどよい甘みが人気のチーズケーキ

 

雑多な空気感やレトロな商店など、高円寺らしさとは少し趣が異なる、洗練された雰囲気と居心地の良さを感じられるお店。あらゆる個性を飲み込む高円寺だからこそ、違和感なく街の風景に馴染んでいます。

 

店内のメニューをテイクアウトで楽しめるのも「Shepherd’s purse(シェパーズパース)」の特長。オシャレなランチやスイーツが食べたいというとき、散歩がてらにサクッと訪れるのが魅力的です。

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■高円寺は「前向きにゆるい」気質と、あらゆる人を受け入れる「器の大きい」街

「高円寺に詳しい人にインタビューして街の魅力を聞きたい」。

そう思い、ネットを調べているときに見つけたのが、古本屋と居酒屋をハイブリッドしたお店「コクテイル書房」。


▲コクテイル書房 店主の狩野俊さん

 

店主の狩野さんは、お店の運営の他、誰でも自由に本の貸し借りができる「街の本棚」を企画するなど、本を通した街作りを進めています。長年、独自の視点で高円寺を見つめてきた狩野さんに、この街の特長や魅力について聞きました。


▲店内の2階に置かれた「街の本棚」。1冊持ってきたら1冊借りて良いというルールで本の交換を活性化している

 

(以下、「」内は狩野さんのセリフです)

――いつごろ高円寺でお店をはじめたのでしょうか?

「店自体は20年くらいやっているのですが、高円寺に移ってきたのは9年前です。住まいはずっと高円寺でしたし、西部古書会館という業者が本を買う市場が高円寺にあって、近い方がいいだろうということで、こっちに移ってきました」

――住むだけでなく、商売をすることで、街の印象が変わったところはありましたか?

「困ったときに助けてくれる人が多いことに気が付きました。高円寺でお店をはじめたとき、うちは子どもが生まれたばかりだったので、世話をしながら仕事をする状態が続いていたんです。そんなときに、隣のおじさんとおばさんが子どものおもりを手伝ってくれて、自分の子どものように可愛がってくれました。今でも家族ぐるみの付き合いなんですが、『昔ながらの人付き合いが残っている街』だと感じましたね」

 

――なるほど。それは隣の方がたまたま親切だったということではなく、街全体の気質なのでしょうか?

「そう思います。街の魅力や住みやすさを決めるのは、そこに住む人だと思っているのですが、高円寺には付き合っていて楽しい人や気持ちの良い人が多いんです。批判するのではなく見守ってくれるというか、高円寺がミュージシャンなどを目指す若者の街として発展したのは、こういう昔から住む方々の気質があったからかもしれません。独特な前向きなゆるさがあって「人を追い詰めない街」という感じがしますね」


▲重厚な建物は大正初期のもの。店主の狩野さんが自分でリノベーションして使っているとのこと。

 

――ありがとうございます。最後に、狩野さんが感じる高円寺に住む魅力について聞かせてください。

「高円寺は人とのつながりが作りやすく、ファミリー層が安心して暮らせる街なんです。その象徴のような場所が、児童館という施設です。児童館は未就学児が遊べる場所で、そこに行けば横のつながりがすぐに生まれます。みんなが街の情報をいろいろと教えてくれるので、例えば引っ越してきたばかりだったとしても、すぐに居心地良く過ごせるようになるんですよ。元々いた若者や高齢者を含め、さまざまな世代を受け入れる懐の深さが高円寺の最大の魅力だと思います」

 

■あらゆる個性を優しく受け入れる街「高円寺」

「好きなことをして好きに暮らしたい人が住む若者の街」。

私が高円寺に抱いていたイメージは、間違いではないが正確ではなかったかもしれない。

本質的に、この街は誰であろうと優しく受け入れる気質を持った街なのだ。そんな街の持つ気質が、夢を追う若者の居心地の良さにつながり、この街のイメージを作っていったのかもしれない。

 

今なら、街に子連れのお母さんや高齢者が多い理由がわかる。

この街は「ある特定の誰か」ではなく、すべての人を受け入れるとてつもなく大きな懐を持った街なのだ。

 

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企画編集:小嶋悠香(らんだ)

▼この記事を書いた人
児島宏明
ライター・編集者に憧れ、広告代理店に入社。SEOライターを経験した後、オウンドメディア担当に。
Webメディアに掲載する記事の企画・取材・編集・撮影を担当。飲食店などの個人事業主から会社経営者まで、さまざまな方にインタビューをして記事執筆を行う。

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